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KLING AIでショート動画を作成してみましょう!
AIでの動画生成の精度が向上し、本物と見分けがつかないほどのクオリティの動画を生成できるようになりました。
動画生成AIではSoraやHailuo、Runwayが有名ですが、現在、最も質の高い動画を生成できるのはKLING AI(以下KLING)です。
筆者はTikTokでAIで作成したショート動画をKlINGを使用し投稿したところ、1本の動画で16万回再生を達成することができました。ちなみにAI動画を作るのは初めて。動画編集の知識もほとんどありません。試行錯誤しながら3週間練習し、ある程度再生数を稼ぐことができるようになってきました。今回はKLINGを使った動画生成の方法を詳しく紹介していきたいと思います。
ショート動画の作成手順
ショート動画を作る手順をおおまかに紹介していきます。
①テーマを決める
自分が作りたいAI動画のテーマを決めます。例えば、動物が料理をする動画、ファンタジー系の動画、少し不気味な動画などさまざまな種類の動画があります。自分のオリジナルのジャンルの動画を作成するのはあまりおすすめしません。トレンドに合わせて、今現在、流行っている動画ジャンルを投稿したほうが再生数を稼ぎやすいからです。
筆者の場合、TikTokで替え歌×猫の動画がトレンド入りしていたので、替え歌に合わたデブ猫の動画を作成し一定の再生数を稼ぐことができました。
②台本を作る
動画を作成する前に台本を作っておくと、作成がスムーズです。一見、非効率に思える台本作成ですが、AIで作品を作るときには生成時間がどうしてもかかってしまいますので、なるべくミスなく作業を進めるためにも事前にどんな内容をどういう順序で作成していくのか明確にしておくと良いでしょう。替え歌×猫の動画の場合は替え歌の歌詞に合わせてどんなシーンを生成するかメモを取って進めていきました。
③画像を生成する
画像生成の工程はAIで動画生成をする上で最も重要な部分といっても良いかもしれません。画像生成が上手くいけば動画のクオリティが格段に上がります。動画生成AIでは文章のみで動画を作成することが可能です。しかし、事前に画像を生成しておき、それを添付した後にプロンプトを入力するほうが自分の想像通りの動画を作成できます。画像の生成はミッドジャーニーかKLINGで作成するのをおすすめします。この2つはAIっぽさがなく、鮮明で最もリアルで自然な画像を作成することができます。
④動画を生成する
生成した画像をKLINGに添付しどのように動いて欲しいかプロンプトを入力することで動画が完成します。ツールについて現状、圧倒的に精度が高いのはKLINGです。2024年12月にKLING1.6がリリースし動きがリアルでプロンプト通り動作してくれます。その他、Runwayの無制限プランで作成してみましたが、プロンプトを入力してもまったく動かなかったり、画像が崩れてしまったりと実用的ではありませんでした。HailuoはRunwayよりも精度は高いですが、不自然な動きが多く、ボツになってしまう動画が多々ありました。KLINGのデメリットとしては生成時間が長い点です。5秒の動画を生成するのに5分ほどかかってしまいます。また無制限プランがないのでクレジットの心配をしながら作業しなければならないのは難点です。ただ、生成している間に次のシーンの画像を生成したり、動画のプロンプトを考える時間に当てれば、それほど動画生成時間の長さは気になりません。
⑤動画を編集する
KLINGでは5秒か10秒の動画を作成することができます。生成した動画の秒数は5秒または10秒となっていますので動画を繋ぎ合わせて1つの動画にします。動画時間はTikTokの場合は1分以上の動画のみ収益化の対象となっており1分程度の動画を作成するのが良いでしょう。5秒動画を繋ぎ合わせると12本、10秒の動画ですと6本必要となります。10秒の動画ではクレジットを倍消費してしまいますし、生成時間も10分かかってしまうので失敗したときのクレジット、生成時間の両面で無駄になりますので5秒動画を作って編集していくのをおすすめします。
動画編集ソフトはcanvaで作成しました。無料でインターフェースも分かりやすく、クラウド上で保存されているのでスマホでダウンロードも可能です。ただし、複数の動画を入れていくとかなり動作が重くなってしまうので他の動画編集ソフトがあればそちらで編集したほうが良いでしょう。
替え歌動画の場合は音源と歌詞に合わせて動画のシーンの秒数を合わせていきます。動画時間が短い場合は0.75倍速にしスロー再生をします。あまりにスローすると違和感がありますのでやりすぎには注意してください。AI動画では動画の始めの部分は静止画から動画へ切り替わる独特な不自然さがありますのでそこはカットしたほうがリアルな動作にみえます。
ちなみに替え歌はTikTok内のものであれば収益化できますので心配ありません。編集用に録音しておき動画編集ソフトに添付し、編集したあとに録音音源を削除、無音の動画をTikTokに投稿する際に音源を選択という流れです。
実際に動画を作成します
画像生成、動画生成の方法を中心に解説します。
KLINGは無料でも使用可能ですが、クレジット数が少なく、数個の動画しか作成できません。また、生成時間も30分ほどかかってしまいますので、実用的ではありません。あくまでお試しで使用感を確認する目的となります。
AI動画を本格的に使いたい場合は月額の有料プランに加入するのが良いでしょう。ただし、標準プランは660クレジットしかないため、あっという間にクレジットがなくなってしまいます。1つの動画を作成するのに35クレジット必要なので、18本の動画しか作成できません。失敗したとしてもクレジットは消費されてしまうので、最低でもプロプラン、可能であればプレミアプランがおすすめです。初月は割引がありますので、料金を確認して加入しましょう。
画像はKLINGかミッドジャーニーで生成します。個人的にはKLINGのほうが自然な画像が作成できるのでおすすめです。KLINGでの画像生成は1枚1クレジット。動画生成に比べると少ないクレジット数で生成できるので気軽に使用できます。画像生成はKLINGのトップページで「AI Image」をクリックします。
プロンプトの入力と画像のサイズを選択しGenerateをクリックすると画像生成が開始され1分ほどで完成します。
プロンプトは日本語でも入力可能ですが、英語で入力したほうがイメージ通りの画像を生成できます。
英語ができなくても、ChatGPTで日本語を英語に翻訳できますので問題ありません。
今回、作成したいのは旅立ちの日の替え歌の「白いご飯の上にから揚げを乗せて」という歌詞の部分を表現します。
生成したい動画は白い太っているスコティッシュフォールドの前に白いご飯があり、上からから揚げが1つ降ってくるというシーンです。から揚げは動画で生成するので、猫とごはんだけ画像を作っておきます。
プロンプトは「リアルな非常に太った白いスコティッシュフォールドがテーブルの近くに座っています。テーブルの上には白いご飯が入ったお椀があり、猫はそれをじっと見つめています。背景には美しいリビングルームがあります。」としました。「リアルな」と入れないとアニメやCGのような画像ができてしまうので、自分の作りたい画像のスタイルは必ず入れるようにしましょう。猫の造形とポーズ、モノや背景も指定しておくとイメージ通りの画像を生成できます。必要な情報を無駄なく簡潔に入力するのが大切です。
生成された複数の画像のうち、好きな画像を選びダウンロードします。マウスカーソルを画像に置くとダウンロードマークが表示されますので「Download without Watermark」をクリックすると画像右下の透かしを削除してダウンロードすることができます。そのままダウンロードしてしまうと、透かしが入ってしまうので必ず選択しましょう。有料会員のみ透かしの削除が可能となっています。
動画生成はKLINGのトップページから「AI Video」をクリックします。
まず、最新のモデルの「KLING1.6」を選択します。KLING1.6だと動画の精度、生成時間が短く、現状では最も性能が高いモデルとなっています。ただし、動画のスタート、エンドを選択できないため、画像の場面を最後に動画で表示させたい場合は「KLING1.5」を選択しましょう。
次に画像から動画を生成するため、「Image to Video」を選択します。前述しましたが、テキストからでも動画は生成可能ですが、自分のイメージ通りの動画を作成したい場合は画像を事前に用意しておいたほうが良いでしょう。
先ほど、作成した画像をドラッグして添付します。プロンプトは「唐揚げが白いご飯の上に落ちてくる。」としChatGPTで「A piece of karaage is falling onto the white rice.」と英語に翻訳した後、KLINGの入力欄にコピー&ペーストし入力します。動画のプロンプトについても画像と同様にシンプルで簡潔であるほうが正しく動作します。
SettingsのCreativity(数値が高いと予想外の動きをする)、Relevance(数値が高いとプロンプトに忠実な動きをする)は中間で問題ありません。
ModeはStandard ModeとProfessional Modeがあります。Standard Modeではクレジットの消費が20と少なく生成速度は2分と早めというメリットがありますが、動画の質が低下します。Professional Modeはクレジットの消費が35で生成時間が5分と長くなってしまいますが、質の高い動画を生成できます。動画の質に関しては正直そこまで違いは感じません。筆者はProfessional Modeで動画を生成しましたが、クレジットの消費数と生成時間を考えるとStandard modeを使用し、思うように生成できなかったシーンのみProfessional Modeで生成したほうが良かったと反省しています。プレミア会員では1か月8000クレジットが付与されますが、1分のショート動画を生成するのでProfessional Modeを使用すると(失敗も何度かするので)1000クレジット近くも消費されてしまいあっという間にクレジットが枯渇します。Standard ModeとProfessional Modeを上手に使い分けてクレジットを管理していくのが良いでしょう。カメラの動きも調整できますが今回は固定で動画を生成したいので特に設定はしていません。
すべての設定が完了したら、Generateをクリックし、動画の生成を開始します。
動画は5分ほどで完成します。生成が完了した後、ダウンロードする際に画像のときと同様に「Download without Watermark」をクリックすると画像右下の透かしを削除してダウンロードすることができます。
生成された動画がこちらです。今回、間違えてKLING1.5で生成してしまいましたが問題なく完成しました。
ちなみにKLING1.6で作成した動画もご紹介します。猫がフォークでから揚げを食べるシーンです。始めのフォークが出現するシーンは違和感があるので編集でカットしましょう。その他は手が人間の手になってしまっているのを除けば自然な食事のシーンとなっています。
KLINGで生成した動画をCanvaで繋ぎ合わせて1つの動画にします。違和感のある部分はカットし使用できる部分を残します。替え歌の歌詞に合わせて動画の長さを調整します。動画の時間が短い場合は再生速度を0.75うあ0.6倍速にちょうど良い長さにします。(Canvaは複数の動画を挿入すると動作が重くなってしまうため、他の動画編集ソフトがあればそちらで編集したほうがスムーズです。)動画上部に歌詞のテロップを入れ完成です。ダウンロードしTiktokに投稿。音源を選択し完了です。
完成した動画のTikiTokのリンクはこちらになります!ぜひフォローお願いします!
https://www.tiktok.com/@debucat.bomb?is_from_webapp=1&sender_device=pc
AI動画作成の懸念点
初心者でも手軽に本格的な動画を作成できる反面、いくつかの懸念点があります。
まず1つ目は作成にお金がかかる点です。動画をたくさん生成するには月額または年額のサブスクリプションに加入しなければなりません。SNSで収入を得たい場合はプレミアプランへの加入はほぼ必須と言えます。プレミアプランだと月に1万円以上の出費となります。順調にフォロワー数と再生数を稼ぐことができれば元は取れると思いますが、少し勇気のいる金額ですのでよく考えてから始めましょう。
2つ目は作成に時間がかかる点です。1分のショート動画を作成するのに2時間かそれ以上の時間がかかります。たくさんの動画を作成するので生成に時間がかかりますし、自分の思ったような動画が生成できないことも多々ありますので、その都度生成し直さなければなりません。
金銭面や時間面を考えるとAIで楽に稼ぐということは難しいです。ただし、動画生成に慣れてくるとプロンプトや動画の構成の仕方が上達していき作成の速度も上がっていきます。動画が一気にバズってトレンド入りするということも珍しくないため、挑戦する価値はあります。TikTokの場合1再生あたり0.01円程度の広告収入(フォロワーが1万人以上必要)が入ると言われていますので100万再生以上の動画を作成できるようになれば、サブスクの元をとることができます。さらに複数の動画の再生数が伸びれば多くの収入を得られるチャンスがあります。TikTokだけでなくYoutubeやInstagramにも動画を投稿し3つのSNSを同時に運営することで効率よく再生数を得ることもできますので、早い段階で参入するのも良いかもしれません。
まとめ
今回はKLINGを使用しショート動画を作成する方法を解説しました。画像から動画を作成することで自分のイメージ通りのシーンを生成することが可能です。KLINGは画像、動画生成どちらも質が高く、プロンプト通りに生成できるのでおすすめです。ただし、無制限プランはなくクレジットを消費してしまうため計画を立てて効率よく使用していきましょう。初心者でも本格的な動画制作ができますがお金と時間がかかるためこれから始める方はいちどKLINGを無料で試してみて続けられそうか確認するのをおすすめします。